内容紹介
内村鑑三は高崎藩士の子として生まれ,もっぱら儒教的教育を受けたが,札幌農学校に学ぶうちにキリスト教に回心,キリストを唯一の神と信じる生活に入った。そして明治二十四年,天皇の像を拝さないという不敬事件によって,あらゆる迫害を受けるが,彼はその攻撃に耐え,勇敢で高尚な信仰生活を貫いていった。
目次(内容と構成)
序に代えて――内村の意義――
Ⅰ 若き内村
準備時代――誕生から札幌農学校卒業まで――
魂の戦い――農学校卒業から渡米、帰国まで――
Ⅱ 権力に抗して
教育者としての活動――不敬事件を中心に――
社会活動の時代――平和と戦争――
Ⅲ 天与の使命
「聖書之研究」と共同体の形成――教友会から兄弟団まで――
信仰の展開と伝道者としての活動――聖書講義をめぐって――
Ⅳ 人物・その周辺
内村の横顔(プロフィール)――エピソードによる――
内村と文学者たち――有島武朗・小山内薫・正宗白鳥等――
Ⅴ エピローグ――晩年と死――
あとがき
年譜
参考文献
さくいん