一般書籍

新刊

「公共」と〇〇教育 その実践の取り組みと課題

著者・編者 高橋 勝也//竹達 健顕/塙 枝里子
判型 A5判
ページ数 288ページ
定価(税込) 1,980円
ISBNコード 978-4-389-22611-4
発行年月日 2026/4/1

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内容紹介

「公共」では,社会課題を解決するために,自ら考え行動する公民を育む教育が目標として掲げられている。本書では,多岐にわたる社会課題解決に向けた,さまざまな〈〇〇教育〉があることを示し,実際に「公共」の授業において実施した〈〇〇教育〉について,社会科・公民科教員と共有し,一人でも多くの教員が授業づくりと授業実践を発展させられるよう,配慮して作成した。

■その目的は
1.主要な〈〇〇教育〉を整理して可視化すること
2.どの〈〇〇教育〉を実際の授業において,どのように落とし込んでいけばよいのかを分析,検討しやすくすること
3.〈〇〇教育〉に関わる実際の授業でどのような工夫があり得るのか,アイデアになり得る素材を提供すること
4.「公共」の年間指導計画を系統的に見直す一助とすることである(本書「序」より)

本書で取り扱った「〇〇教育」
・生命倫理教育  ・人権教育
・消費者教育   ・法教育
・主権者教育   ・国際理解教育
・キャリア教育  ・社会保障教育
・財政教育    ・租税教育
・金融経済教育

指導要領との関係
本書で取り扱う「〇〇教育」の課題
「A 公共の扉 (2)公共的な空間における人間としての在り方生き方」で扱う課題
環境保護/生命倫理(生命倫理教育)
「B 自立した主体としてよりよい社会の形成に参画する私たち」で追究する課題
法や規範の意義及び役割(法教育・人権教育)/多様な契約及び消費者の権利と責任(消費者教育・法教育)/司法参加の意義(法教育・主権者教育)/政治参加と公正な世論の形成,地方自治(主権者教育)/
国家主権,領土(領海,領空を含む。) /我が国の安全保障と防衛/
国際貢献を含む国際社会における我が国の役割(国際理解教育)/職業選択(キャリア教育)/雇用と労働問題/財政及び租税の役割,少子高齢社会における社会保障の充実・安定化(社会保障教育・財政教育・租税教育)/市場経済の機能と限界/金融の働き(金融経済教育)/経済のグローバル化と相互依存関係の深まり(国際理解教育) (国際社会における貧困や格差の問題を含む。)

目次(内容と構成)

「公共」と○○教育 もくじ
はじめに 高橋勝也
序 「公共」と○○教育 高橋勝也

「公共」と○○教育の授業実践
「公共」と生命倫理教育① (宮下 崇)
生命倫理教育を通した「考える力」の育成
―人体を技術的に“変える”ことはどこまで許容されるか―

「公共」と生命倫理教育② (久世哲也)
生成AIを活用した生命・環境倫理の探究
―「文脈」としての声に応答する責任を考える―

「公共」と人権教育① (池田 仁)
性の多様性から考える
―すべての個人が尊重される社会の形成者の育成―

「公共」と人権教育② (高橋勝也)
それって差別では⁉ ―差別を見抜くセンスを磨こう!―

「公共」と消費者教育① (林 祐健)
法律的視点から学ぶ消費者教育 ―賢い消費者を目指して―

「公共」と消費者教育② (金澤幹雄)
契約と消費者の権利・責任の探究 ―消費者市民社会へ参画―

「公共」と法教育① (梅林知輝)
主権者としての司法参画
―司法制度改革(裁判員制度)を通じて―

「公共」と法教育② (堀 良輔)
裁判員制度を中心とした法教育実践
―司法参加の意義とその在り方を考察する―

「公共」と主権者教育① (伊藤航大)
社会とつながり,多面的な視点を獲得する授業
―自他の違いから意見を再構成するために―

「公共」と主権者教育② (吉田伊織)
生徒会活動を通した主権者意識の醸成
―生徒に当事者意識をもたせるには―

「公共」と国際理解教育① (根本太一郎)
国際理解を考える ―国際社会を生きる一員として―

「公共」と国際理解教育② (中川琢雄)
私たちはどう生きるか ―グローバル社会の一員として―

「公共」とキャリア教育① (山下孝之)
「公共」を通して育むキャリア意識
―スーパーのライフキャリアレインボー理論を活用して―

「公共」とキャリア教育② (水野雄人)
「公共」×キャリア教育
―アントレプレナーシップ(起業家精神)の視点に着目して―

「公共」と社会保障教育① (木戸 晃)
社会保険と民間保険 ―日本損害保険協会の教材を活用して―

「公共」と社会保障教育② (佐々木啓真)
公的医療保険に焦点を当てた社会保障教育
―厚生労働省の教材を活用して―

「公共」と財政教育 (加藤春彦)
フューチャーデザインの視点を取り入れた財政教育
―持続可能な財政の在り方を考察する―

「公共」と租税教育 (梅枝 駿)
シミュレーションを用いた租税教育の探究
―租税の原則「公平」に焦点を当てて―

「公共」と金融経済教育① (井波祐二)
フィンテックを題材とした金融経済教育
―暗号資産から捉える貨幣の本質―

「公共」と金融経済教育② (池田匠吾)
株式学習ゲームを活用した実体経済の把握
―株価から考える現実経済の観察方法―

論考 ○○教育の始め方
    ―教科間連携と外部教材の活用を手がかりとして―
     (塙枝里子)
論考 「公共」とインクルーシブ教育
    ―日本の教育制度の課題―
     (竹達健顕)

おわりに 高橋勝也

コラム一覧 「公共の授業に取り組んだ課題を共有しよう」

コラム❶ 「公共」と教育思想史 (竹達健顕)
      ―教育思想家としての先哲を読み解く―

コラム❷ 「公共」授業は1年生?2年生? どちらに置くべきか? (吉田伊織)

コラム❸ 「公共」と定時制課程 (水野雄人)
      ―定時制課程で人権教育を行う意義―

コラム❹ 「公共」における政治的中立性と政治的教養の涵養 (池田匠吾)
      ―ICTと匿名性を活用した授業実践―

コラム❺ 「公共」で(私たち)教員を考察させたら? (根本太一郎)
      ―学びを「自分ごと」とするための工夫―

コラム❻ 一般受験指導を必要としない「公共」授業のあり方 (堀 良輔)
      ―「公共」を有意義な時間にするための工夫―

コラム❼ 学習指導要領「公共」の一考察 (林 祐健)
      ―大項目Bを意識した「A 公共の扉」の開け方―

特徴