内容紹介
マルクスは貧乏人どころか,豊かなインテリ市民の家庭に生まれ,妻のイェニーも名門貴族出の才女であった。その彼がなぜ貧しい労働者のために一生を捧げたのだろう。労働者の貧困は資本の支配に由来するという彼の共産主義思想とその行動は,資本主義社会を根底から揺さぶり,今もなお全世界に強烈な影響を与えている。
目次(内容と構成)
マルクスについて ――マルクスを勉強するようになったわけ――
Ⅰ 幸福な生いたちと自己形成
この人を探訪しよう!
マルクスが登場してくる舞台
幸せな幼少時代と、その理想
多感な学生時代
Ⅱ 波らんといばらの道 ――理論形成と実践活動――
青年ヘーゲル学派
『ライン新聞』での体験と反省
人間の解放をめざして ――パリ時代のみのり――
唯物史観と剰余価値論の育成
『共産党宣言』
二月革命と『新ライン新聞』
ロンドン亡命とどん底生活
科学的社会主義の仕上げ ――『資本論』の完成――
最後の力をしぼって実践活動へ ――第一インターナショナルの創立から解散へ――
肉体は死んでも、仕事は生きつづける
あとがき ――さらに勉強しようとする人のために――
年譜
参考文献
さくいん